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#83:堕天使(その2)

#83






部屋の中はカーテンが締め切られ、ベッドの上の全裸のまひるをルームライトが艶かしく映し出している。


ベッドに横たわって自慰行為に耽っているまひるは、俺がこの場に立っていることにも気付いていないようだった。




「ねぇ…早く…焦らさないで…」




うっすらと開いた瞼から覗いている瞳は、何を見ているのか…


まるで、そこに誰かがいるかのように、空を切る指先が心許なくて、何だか儚く見えた。




「まひる…?」




朧げなルームライトに消えてしまいそうなまひるを、恐る恐る呼んでみる。


一瞬、止まったかのように見えた体は、再び艶かしくベッドの上で悶えだし、俺の声はまひるには届いていないようだった。


俺はもう一度、今度はしっかりとまひるの名前を呼んだ。


そして、焦点の合わないまひるの目の前に、覆い被さるようにして顔を近づけた。


俺の瞳に誰の存在かを確かめるように、まひるの視線が動く…


ようやく目が合ったまひるが、俺の顔を瞳に映して、今までに見せたことのないような無邪気な顔で微笑んだ。




「まひる、分かるか?俺のこと…」




俺の言葉にまひるは微笑んだまま、ゆっくりと目を伏せる。


まひるのその仕草に、俺だと理解したと思った瞬間、濡れた唇がゆっくりと動き出した。




「…来てくれたの?…嬉しい…」




まひるはそう呟くと、覆い被さった俺の首に両手を絡め、一瞬、天使のように微笑んだかと思うと形のいい唇から舌を覗かせ、俺の下唇を舐め上げた。


それが、合図になったかのように、まひるの舌は俺の唇を舐めながら、歯列を割って口内に侵入してきた。


その舌先はすぐに俺の舌を探し当てると、吸い付くように絡んでは唾液の音をわざとのように響かせている。


息つく暇もないくらい濃厚に舌を絡ませたまひるは、俺の目をチラッと見た後、もの凄い力で覆い被さっていた俺の体をベッドに仰向けにした。




「おい、まひる…そんなに焦んなくていいからさ。お前と連絡が取れなくて、心配してたんだぞ。何かあったんじゃないかって…」




そう呟く俺を余所に、まひるはシャツのボタンを荒々しく外すと、直ぐ様ベルトへと手を掛けた。




「おい、まひる。俺の話、聞いて…る?」




仰向けになった俺は頭をもたげて、まひるの姿を目で追いながら言葉を掛ける。


ベルトに手を掛けたまひるの表情は、今までに見たことがないほど艶かしいものだった…


しかし、ズボンの中で昂った俺のモノを露にしようとする姿は、まるで飢えた獣のようで、俺はまひるの行動に改めて違和感を感じずにはいられなかった。






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