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#18:サトシ

#18






振り返った男と目が合った。


一瞬、時が止まったように私は彼を見つめた。


見つめる度に胸の鼓動と、体の火照りと、下半身の疼きが一気に私の体を襲ってきた。


蜜 壷の奥からトロトロと愛液が流れ出て、ショーツに染みを作るのが分かる。


私の愛液が溢れる蜜壷の中を掻き回した男の長い指へと視線が落とされると、あの日の興奮が蘇ってきて、私の体は立っていられなくなった。




「あの…」




私は意を決して男に声を掛けようとして、思わず言葉を引っ込めた。


サトシと呼ばれる男は、確かに私と目が合ったのに、素知らぬ振りをしたからだった。


火をつけられた体はすぐには治まりそうになかった。


私は童顔のバーテンダーに化粧室に行くことを告げて、その場を離れたのだった。





化粧室に入ると私は大きな鏡に自分の姿を写した。


体が火照っているせいか、顔まで紅潮しているように見えた。


バッグからポーチを取り出すと、紅潮した頬を隠すようにファンデーションのコンパクトを取り出し頬に乗せる。


紅潮した頬を隠し終えて、私は鏡に映った自分の顔を改めて見つめた。


さっき、サトシと呼ばれる男から知らないふりをされたことが、結構、堪えているのか…鏡の中の私は落胆したような顔をしていた。


ほんのさっきまで名前も知らなかった男に、私は何を求めているのだろう。


いったい、何を期待していたんだろう…


あの日、失恋をして酔っ払った私は、普通の感覚ではなかった。


普通じゃない状況だったから、きっと…あんな淫らなことが出来たのだ。


私は鏡の中の自分にそう言い聞かせる。


あれは夢だったのだと…


あの日の出来事は幻だったんだと…




「…夢なんかじゃなかったろ…」




鍵をかけた筈の化粧室に、いつの間にかサトシが壁に背中をつけて腕組みした格好で立っていた。


まったく気配を感じなかった私は、鏡越しに見つめてくるサトシの目に体が動かなくなるのを感じた。


ゆっくりと私の背後にサトシが近付いてくる。


背後からサトシの腕が私の体に絡みついてきた。




「これって偶然?それとも…」




私の肩に顎を乗せて、サトシは私の敏感な耳に息を吹きかけながら、小さく耳打ちしてきたのだった。






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